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13-1 日フィル定期 ラザレフ指揮 ラフマニノフ [コンサート]

開店休業状態にもほどがある。という感じ。
去年は結局、9回しか書き込みをしなかったんだなぁ。

でもほんとに、時間がないんです。。。

*****

今日はとても楽しいコンサートを聴くことができた。

アレクサンドル・ラザレフ指揮日本フィルハーモニーのラフマニノフ二曲。

ハオチェン・チャンのピアノで、コンチェルト第2番。

出だしのピアニッシモが本当に最弱音、素晴らしい。
このワンフレーズを聴けただけでも嬉しいというものです。

上海出身、1990年生まれ!のチャンは、あの辻井伸行と優勝を分け合ったという人。
とても繊細な抒情があって、好きなタイプ。
もちろん力強く迫力もあるけれど、小さな音で歌うフレーズがとても美しくて感心。

ソロでアンコールに答えたのは、彩雲追月、という中国民謡だそうです。
これも繊細な抒情と華やかさを兼ね備えた演奏&作品でした。

後半は、ラフマニニノフ交響曲第三番。

これも弱音から始まる、でも、前半のピアノの美しさには負けてたかな。ちょっとカスレた感じがあって惜しかった。
でもあとはとにかく、曲そのものが、一瞬たりとも淀まないというか、千変万化、興趣に尽きないとはこのことかという音楽。
オケのメンバーそれぞれに映える出番が用意されていて、特に管・打楽器、ハープ、チェレスタなどなど、見ても聴いても楽しい。
全三楽章を飽きさせずに一気に聞かせてくれました。

ラザレフさんはもう最初からパワー全開。そんなに動かんでも…なんて思ってしまうけど、そこがいいところ。
いわゆる「ラザレフのドヤ顔」も見られてニヤニヤ。
よくもあんなに器用に、演奏のさなかにくるりと客席を振り向けるものだ。密かに猛特訓しているに違うない。

演奏以外でも、ラザレフさんは聴衆と心を通わせるすべを心得ていて、お客さんにだけでなく、オケのメンバーに対しても、あたたかい心づかいをする。
人柄が伝わってきて、客席もとても良いムード。
土曜日の公演が完売という人気のほどもよくわかります。
こういうコンサートだったら行きたいよね。

とにかく、気持ちの良い嬉しい演奏会でした。

ラザレフ/日フィル、また行こうっと。



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