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10-6 村上春樹 『意味がなければ……』 [本]

村上春樹さん(著)『意味がなければスイングはない』

ここで改めて紹介するまでもない本、だと思うけれど……
つくづく「これはすごい!」と思える本です。
感動のあまり、この本も、これまで何冊か買って誰かへのプレゼントにしました。
音楽との付き合い方と、音楽を語る文体、の、目標の1つのような気がするのです。

10項に分かれていて、論じられているのは……

シダー・ウォルトン
ブライアン・ウィルソン
シューベルト「ピアノ・ソナタ ニ長調 第17番D850」
スタン・ゲッツ
ブルース・スプリングスティーン
ゼルキンとルービンシュタイン
ウィントン・マルサリス
スガシカオ
フランシス・プーランク
ウディー・ガスリー

いろんな音楽が並ぶなかで、クラシック音楽からはシューベルト、ゼルキンとルービンシュタイン、プーランク。
この3テーマを選んだという、それだけでも、なんだかぐっとくるものがあります。

特にプーランクなんて、タイトルが「日曜日の朝のプーランク」ですよ!
このタイトルだけでもまた、「このひとプーランクのこと本当によくわかっている!!」なんて――僭越ですけど――ぐっときてしまうのです。

音楽のことを言葉で語るのは、本当に難しいものだけれど……
さすがに、長い時間をかけて文体(思考と感性)を鍛えあげてきた人だけあって、音楽を語らせてもすごい人なんだなぁと、ただただ脱帽です。



意味がなければスイングはない (文春文庫)

意味がなければスイングはない (文春文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/12/04
  • メディア: 文庫



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