SSブログ

10-39 イヴ・アンリのショパン [コンサート]

3連休、いかがお過ごしですか?

私はこれから1泊2日で長野に出かけ、夏の終わりの「カナカナ」を聴いてきます。
今日は急ぎ足でとりあえず更新を。


今週は3つのコンサートを聴きました。

月……紀尾井ホール(「ショパン 三夜」)
水……オペラシティ(バッハ・コレギウム・ジャパン)

そして土曜日、先日ご紹介した(記事No.10-37)御喜美江さんのリサイタル。

高橋悠治さん、coba さんとのトークなども交え、聴き応えのある、楽しいコンサートでした。
満員のお客さんの反応がとてもよく、終始なごやか~な雰囲気。

これについてはまた機会を改めて書きたいと思います。

御喜さんのブログ ↓ はお勧め。
コンサートを前にした演奏家の日常がほのぼのと綴られています。
http://mie-miki.asablo.jp/blog/


******

紀尾井ホールの「ショパン生誕200年」シリーズの第一夜、「サロンの輝き」と題されたイヴ・アンリさんのリサイタルを聴きました。
(2010年9月13日 主催:新日鐵文化財団)

前半の冒頭がモーツァルトのホ長調のピアノ・トリオ(KV412)、それに呼応して後半の冒頭がショパンのト短調チェロ・ソナタOp.65。
チェロが遠藤真理さん、ヴァイオリンは川田知子さん。

この2曲のみ現代のピアノを使い、あとはすべてピリオド楽器(1848年製のプレイエル)でイヴ・アンリさんのソロ――ノクターン、エチュード、前奏曲、マズルカなどの名曲づくし。


一夜の演奏会で、同じピアニストが現代のピアノとピリオド楽器の両方を弾くのは珍しいと思う。

現代ピアノのパワフルでクリアな音を聴いた耳だと、どうしてもピリオド楽器の響きにある種のもどかしさを感じてしまうのだけれど……
後半、曲が進むごとにイヴ・アンリさんの演奏の凄みというのか、ニュアンスの豊かさが心に沁みてきて、この抑制、この気品は、やっぱりショパンならではと思い、演奏者のセンスに感心しました。


この人はもともとシューマン弾きとして名を馳せたひとらしい。

改めて、シューマンも聴いてみたいな、と思いました。


「ショパン三夜」の次回は10月、ポーランドの若手ピアニストが登場するようです。 ↓

http://www.kioi-hall.or.jp/calendar/concert_h.html






nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。