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11-22 南條年章オペラ研究室『夢遊病の女』 [コンサート]

じわじわと暑くなってきました。
30度を超えないだけで、こんなに楽なんだな~としみじみ……

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縁あって、昨日(2011年7月23日)、千駄ヶ谷の津田ホールにて、南條年章オペラ研究室主催のベッリーニ《夢遊病の女》を聴いてきました。
ピアノ伴奏・演奏会形式によるオペラ全曲シリーズの第11回目、ベッリーニ全曲シリーズの第1回だそうです。

オーケストラの音楽が聴けないのは残念ではありますが、下手に中途半端な演出がついている上演よりも、演奏会形式のオペラ、というのもなかなか面白くて好きです。

ピアノ伴奏だけ、というのもいっそ潔い。
合唱と、ソロと、ソリストたちの重唱と……

そうか、夢遊病の女って、こういう音楽だったのか……

ふつうのオペラ上演では、舞台装置や衣装の美しさとか、オケの迫力に目(耳)を奪われて、歌そのものの細かなニュアンスにはあまり注意がいかないので。

歌と声の美しさ、迫力を堪能できました。



主人公アミーナのソプラノ、平井香織さんは、特に「夢遊病状態」のときの発声・歌唱がなんとも美しく、感心。
ロドルフォ伯爵(領主)は、今回はバリトンでの上演ですが、折河宏治さんが素晴らしかった。声を聴いているだけで幸せ……という感じ(もちろん、舞台での立ち姿も立派です)。

ほか、もう1人のソプラノ(リーザ)の村瀬美和さんは可憐で華やか、主人公の母親役のメゾソプラノ、斎藤佳奈子さんも存在感がありました。


いちばん素晴らしかったのは合唱。

上手く作られているなぁ、とベッリーニの作曲に改めて感心したし、やっぱり人間の声っていいなぁ……としみじみ感動しました。

これはやはり、生の上演だからこそ味わえる感動ですね。


南條年章さんのプログラム解説も勉強になります。
南條さんはプッチーニの評伝 ↓ を書かれています。

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