11-4 荒木源『オケ老人!』 [本]
今日の東京は久しぶりの快晴。
こんな休日に、陽のあたるホットカーペットに寝そべって、雑誌を読んだり昼寝したり甘いものを食べたりするのは嬉しい。至福の時であります。
*****
このところハードな日々だったので、気晴らしに軽いエンターテインメントを読みました。
アマチュアオケを舞台にした、なかなか楽しいお話。
ロシアのスパイ(懐かしい)なんかが活躍したりして。
ゴルゴンスキーって、きっとアノ人がモデルに違いない。笑えます。
あこがれの梅が岡フィルに入団したはいいけれど、かえって、音楽をやめようとまで思いつめてしまうくだり。
あの息づまる練習の雰囲気はとてもよくわかって、読んでいて胸が苦しくなってしまった。
なんのための音楽か、その本末が転倒してしまうのは、おかしなことだけど起こりがちだと思う。
ゴルゴンスキーが「梅フィル」出演を自分からやめてしまう、あの台詞はなかなかいいです。
作者のメッセージはとてもストレートだけど、それが終始ふんわりあったか、ヒューマンな物語の中にさりげなく織り込まれているので(かなり周到な配慮がなされた文章だと思う)、素直に受け止められます。
もう1冊、これは少し前に読んだ本ですが、『オケ老人!』のそばで文庫化されているのを見つけました。
『さよならドビュッシー』。
こちらはミステリー。どんでん返しが最後にあって、これも楽しい小説でした。
こんな休日に、陽のあたるホットカーペットに寝そべって、雑誌を読んだり昼寝したり甘いものを食べたりするのは嬉しい。至福の時であります。
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このところハードな日々だったので、気晴らしに軽いエンターテインメントを読みました。
アマチュアオケを舞台にした、なかなか楽しいお話。
ロシアのスパイ(懐かしい)なんかが活躍したりして。
ゴルゴンスキーって、きっとアノ人がモデルに違いない。笑えます。
あこがれの梅が岡フィルに入団したはいいけれど、かえって、音楽をやめようとまで思いつめてしまうくだり。
あの息づまる練習の雰囲気はとてもよくわかって、読んでいて胸が苦しくなってしまった。
なんのための音楽か、その本末が転倒してしまうのは、おかしなことだけど起こりがちだと思う。
ゴルゴンスキーが「梅フィル」出演を自分からやめてしまう、あの台詞はなかなかいいです。
作者のメッセージはとてもストレートだけど、それが終始ふんわりあったか、ヒューマンな物語の中にさりげなく織り込まれているので(かなり周到な配慮がなされた文章だと思う)、素直に受け止められます。
もう1冊、これは少し前に読んだ本ですが、『オケ老人!』のそばで文庫化されているのを見つけました。
『さよならドビュッシー』。
こちらはミステリー。どんでん返しが最後にあって、これも楽しい小説でした。
2011-02-13 17:03
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