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11-19 オペラ「ブリーカー街の聖女」 [コンサート]

暑い、暑い;;

早くも梅雨が明けてしまって、今年の夏はいったいどーなるのだ。

暑いのが苦手でいつも夏は仮死状態の私です。
今からこれでは先が思いやられます。

*****

今日は、いえ、昨日は、でした。
新国立劇場(中劇場)に、東京オペラ・プロデュースの第88回(すごい!)定期公演の、オペラ「ブリーカー街の聖女」を観てきました。

メノッティの生誕100年を記念しての、原語では初演、という力のこもった舞台です。
台本もメノッティ、珍しい英語のオペラ。

1954年にブロードウェイで初演されて大人気を博し、ピュリッツァー賞も受賞している作品だそうです。

とても、とても面白かった。
筋書きとしては、言ってみれば、キリスト教をめぐる信仰と懐疑の葛藤、みたいなものなので、興味を持てない人も多いかもしれませんが……

メノッティの音楽が、めちゃくちゃ面白い。
2時間半、まったく飽きませんでした。
オケと歌の絡み、軽さと重さ、シリアスとコミカル……千変万化、自由自在の作曲技法には参りました。

こんな面白いオペラがあまり上演されないなんて、もったいない。

筋書きがネックなのかもしれませんが……
私にはとても興味深く、主人公とその兄のまったく異なる生き方・心情が、実のところ作曲者メノッティが自分の内に抱え込んだ矛盾と葛藤を、2人の登場人物に託して表現した、ということが、とてもよくわかった。
なるほどなるほど、とけっこう冷静に観ていたはずが、最後の最後で主人公が息絶えるところでは、いきなり泣きそうになったので自分でも驚いた。

ソプラノの橋爪ゆかさん、テノールの羽山晃生さん、声も演技も存在感があって良かったです。


2回のみの公演。
明日(じゃなかった今日)、キャストを変えて、第2回の公演があります。

興味のある方はぜひ。なかなか生で観るチャンスは少ないオペラと思います。

http://operaproduce.web.fc2.com/


〔7月31日付記〕
JAZZ TOKYOというサイトに、「佐伯ふみ」という筆名でコンサート・レビューを書いています。
31日にサイトが更新され、この公演のレビューが掲載されました。
ご興味のある方はどうぞご覧ください。
http://www.jazztokyo.com/live_report/report350.html


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