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12-04 シャルール・トリオ [コンサート]

久しぶりの雨/雪。
寒い1日でした。

2012年1月20日、代々木上原のムジカーザで、オーボエ、ファゴット、ピアノの三重奏を聴いてきました。

このところ管楽器が面白くなって、ちょこちょこ出かけています。
人間くささ、ぬくもり、飄々とした味わい、ちょっとユーモラスなところ。
聴けば聴くほど、魅力が増す感じ。

このコンサートは、たまたま日本オーボエ協会のウェブサイトをのぞいていたときに見つけて、デビュー・リサイタルだというので出かけてみました。
聴きにいって良かった。とても爽やかな気持ちで帰ってきました。

オーボエ:那須いづみさん
ファゴット:村中 宏さん
ピアノ:宇根 美沙恵さん

皆まだ20代では?
特にファゴットの村中さんはまだ、芸大学部4年の若さ。
高校1年で始めた、とあるので、わずか7年でここまで? とちょっとびっくり。


演奏もフレッシュで好感の持てるものでしたが、曲目もよく考えられているなぁという印象。

モーツァルトのディヴェルティメントK240、B-Dur で幕開け。
前半のメインがジャン・フランセ晩年の作品、目玉は最後のプーランクのトリオ。
あいだに、3人それぞれのソロ。

プログラムの曲目解説、ピアノの宇根さんを筆頭にした3人連名で書かれていて、しっかりとした内容です。


プーランクは言わずと知れた名曲。
第2楽章のあの息の長い、美しい旋律を、オーボエ&ファゴットがよく歌ってくれて、とても良かった。やっぱりいい曲です……

ジャン・フランセは今年が生誕100年のメモリアル・イヤーだったのですね。
1995年作の作品。
ものすごく面白い曲でした。
ピアノがいちばん大変そうでしたが、2楽章のスケルツォ、終曲の4楽章はオーボエもファゴットも忙しい。
やれやれ無事に吹ききった、という表情に、聴き手も「良かったね~」と拍手。
そんなあたたかい雰囲気のコンサートでした。


20代でこれだけ吹ける/弾けるのは、やっぱり、神から与えられた賜物と思う。
年をとってくると、そうしみじみ感じます。

でも、音楽は年とともに、どんどん進化(深化)していくもの。
それはものすごく幸せなことなのだけど、時にすごく辛い思いもする。
無自覚に弾けている時期から、自分自身の責任で、自分の音楽を創っていかなければならないから。

10年後、20年後、30年後……
このトリオで、とは限らないとは思うけれど、どうかそれぞれが吹き(弾き)続けて、自分の音楽を深化させていってほしい、と思いました。

30年後は微妙だけど、きっと20年後なら、私も聴きに行けます。たぶん。


ソロ曲目は……

ピアノ=ドビュッシー《金色の魚》(映像第2集)
オーボエ=ボザ《ファンタジー・パストラーレ》Op.37
ファゴット=エルガー《ロマンス》Op.62












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